中江戸時代尾張藩の武家屋敷地であったこの地域は、武家屋敷の跡地の広大な敷地と、瀬戸への交通の便という二つの条件を備えており、明治から大正にかけて、輸出向陶磁器関係の産業の中心地としても発展していき、これらの貿易商の他に、大正から昭和初期にかけて、勃興期にあった中京の財界を築いてきた著名な人々も多く移り住み、広大な敷地に大邸宅を建て、近代洋風建築の優れた建物が集中することになり、名古屋屈指の高級住宅地になっていきました。これらの住宅の一部は、その後、料亭に変わったりしてはいるが、今もその多くが残っている。又、戦後、この地域で十数軒の住宅が接収されて、進駐軍の高級将校用宿舎として使用されたという歴史もあり、質の高い住宅が多くあることを物語っています。当物件は、元名古屋弁護士会の副会長まで務められた方の法律事務所という、格式あるDNAの立地です。